クリスタルさんは「ペルソナ」と「ヤクザ」シリーズの大ファン。かつまたコスプレーヤーでありダンサーでもある。見てのとおり美人だが、話し方はけっこう伝法なところがある。そのぶん感情表現が派手で、見ていて楽しい。
What's just happened?
Oh my God!
I can't walk two fucking streets1 in this game without2 somebody just wanting to beat me up!3
Oh God!
I really just kicked these bikes like4 they were nothing.
Whoa!
I just killed him with my orange?
Oh my God!
What's just happened?5
My Orange!
What's just happened to my orange?
Oh my ...
My orange......no......no......what!?6
もういやねえ!
このゲームじゃ、二丁とまともに歩けやしない。わたしをぶん殴ろうと誰かが待ち構えているんだから。
うわっ!
わたし、いま自転車をボロ切れみたいに蹴飛ばしちゃった。
ええっ!
わたし、今の人をオレンジで殺しちゃったの?
ちょっと!
なにが起きたの?
わたしのオレンジが!
ああ……
わたしのオレンジ……ない……ない……どういうこと?
1. fucking はこの場合、いまいましい気分をあらわす言葉で、street が fucking であると言っているのではない。いまいましい気分のとき fucking という言葉が名詞に付加されることは非常に多い。Urban Dictionary のサイトに面白い例文が載っていた。
If I hear people using the word "fucking" one more fucking time, I'll... oh, wait...
(誰かが fucking という言葉をもう一度使ったなら、おれは……おっと、待てよ……)
fucking という言葉が嫌いでいらだっている人間が、うっかり自分でも fucking (one more fucking time) と言ってしまい、おっとっと……となったわけだ。
2. cannot...without... 「~せずには~できない」。つまり「殴りかかる相手に会わず、二丁と歩くことができない」ということ。
3. beat me up 「ぶちのめす」。beat up は実況中継に頻出する言い廻し。
4. like は as if とおなじ。ただし口語では使えるが、あらたまった文章では as if を用いなければならない。like they were nothing は「なんでもないみたいに(蹴飛ばした)」だが訳では「ボロ切れみたいに」にしてみた。
5. What's just happened? What's は What has の省略形。「今、いったいなにが起きたの?」とびっくりしたときに使う。What happened? は過去に於いてなにが起きたのかを問うが、現在完了形の What's just happened? は「つい今しがた」なにがあったのかを問う。
6. ここでプレーヤーの Chrystal さんは inventory (所持品) を調べ本当にオレンジがなくなったことを確認している。