今朝、プロジェクト・グーテンバーグのサイトを見たら、トマス・ボイドの「麦畑を抜けて」(Through the Wheat)が電子書籍化されていた。これは戦争文学の、あまり知られざる傑作である。
今年からアメリカでは1923年出版の書籍がパブリックドメイン入りしたので、それを受けて今回の登場となった。ひたすらすばらしいとしかいいようがない。プロジェクト・グーテンバーグはもっとこの本の登場を宣伝するべきだろう。
ドイツ軍のフランス侵攻を食い止めるため、アメリカ海軍の小隊がフランスの友軍としてかけつける。物語はその中の小銃兵の眼で語られるのだが、これがまことに悲惨。戦争とはこういうものかと、いやというほど知らされる。
わたしは今、戦争文学を手当たり次第読んでいるが、よい機会だから、この本も再読しようと思う。
Saturday, February 2, 2019
英語読解のヒント(145)
145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...
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19世紀の世紀末にあらわれた魅力的な小説の一つに「エティドルパ」がある。これは神秘学とSFを混ぜ合わせたような作品、あるいは日本で言う「伝奇小説」的な味わいを持つ、一風変わった作品である。この手の本が好きな人なら読書に没頭してしまうだろう。國枝史郎のような白熱した想像力が物語を支...