Friday, May 17, 2019
筋肉と寝返り
変なタイトルだが、たぶん筋トレをしている人なら経験があると思う。腕や胸の筋肉が大きくなると、寝返りを打つとき、それまでとはちがった感覚を味わう。
腕が太くなると、寝返ろうとしたとき、腕にその動きを阻止されることがある。腕が細かったころは、軽々と腕の上を乗り越えて身体がごろりと回転したが、太くなると、道を遮る倒木のように、身体の動きを邪魔するのである。はじめてそれを経験したときは、びっくりして夜中に目が覚めてしまった。
胸の肉がついてくると、俯けに寝たときに、肥大した胸が圧迫されて、ちょっとだけ苦しい。睡眠には問題ないが、一瞬、胸が邪魔だと思う。筋トレをするなら睡眠環境も整える必要があると、ごろ寝しながらわたしはよく考える。
ジュアンーデヴィッド・ナシオ「精神分析と反覆」
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