Tuesday, July 14, 2026

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(22)

§22.Wer ist der Bräutigam?お婿さんは誰ですか? Es ist ihr Gläubiger.それは彼女の債権者です。

 ドイツ語の習慣を知らない人は、Bräutigam は男性だから Er ist ihr Gläubiger というべきでないかと考えますが、そうではありません。それは日本語の「それは彼女の債権者です」のそれでもわかるはずです。すなわち、改めて紹介するような口調で「何々です」と教える時にはすべて es を主語とするのです。たとえば写真を出してきて、これは私の父です(男性)、これは私の母です(女性)、これは私の家です(中性)、これは私の子供です(複数)と紹介する時には、性数の如何を問わず das を用いて、Das ist mein Vater, Das ist meine Mutter, Das ist mein Haus, Das sind meine Kinder というのと同じように、das ほど強く指さない時には、es を用いるというわけです。ここで一つ注意すべきは、こうした es や das を用いる時には、その次にくる動詞 sein は、名詞が複数ならば複数形になるという点です。たとえば、「この部屋をこんなに散らかしたのは誰だ?」に対して、「それは子供たちです」という答は Das sind die Kinder. または Es sind die Kinder. です。Es ist die Kinder. などは誤り。

 同じ問いに対して、「僕です」、「おまえだ」なども、英語の It is I やフランス語の C'est moi の真似をして Es ist ich, Es ist du などといっては誤りで:

Ich bin's! または Das bin ich!
Du bist es! または Das bist du!

といわなければなりません。

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(22)

§22. Wer ist der Bräutigam? お婿さんは誰ですか? Es ist ihr Gläubiger. それは彼女の債権者です。  ドイツ語の習慣を知らない人は、Bräutigam は男性だから Er ist ihr Gläubiger という...