九月二十四日、王道トーナメントの最終日、ジョー・ドーリングとディラン・ジェイムズがタッグチームを結成した。
二人は王道トーナメントの一回戦でぶつかり、ジョーが勝利をしている。しかし試合後に彼がジェイムズを「尊敬できる」相手として持ち上げていたため、おそらく多くのファンが今回の事態を予想していたのではないだろうか。エボルーションを抜けてからジョーが単独で戦っている姿を見て、早くよいパートナーが見つかれば、と思っていたファンも多いだろう。わたしもその一人である。そして組むとしたらジェイムズではないかと思っていた。どちらも英語で意思の疎通ができるし、身体もでかい。似合いの二人なのである。全日本だけでなく、海外に出て活躍することも可能ではないだろうか。
英雄並び立たずで、いつかはまた戦うことになるだろうけど、強力なタッグができたことで、われわれは新たな楽しみを得た。
ジェイムズは今まで崔領二と組んでいた。おそらく崔には全日に来るまでのあいだ、いろいろと世話になったのだろう。なにかの記者会見の席でジェイムズが神妙な顔で崔や秋山社長に礼を言うのを聞いたことがある。しかし同時に彼の優等生じみた振る舞いにもやもやしたものを感じたことも事実だ。今回彼はそうしたしがらみを一応振り切り、全日を主戦場に自分らしく戦うという宣言をしたのだと思う。諏訪魔・石川組を追い上げ、追い越してくれるか、楽しみである。
Tuesday, September 25, 2018
エドワード・アタイヤ「残酷な火」
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