九月二十四日、王道トーナメントの最終日、ジョー・ドーリングとディラン・ジェイムズがタッグチームを結成した。
二人は王道トーナメントの一回戦でぶつかり、ジョーが勝利をしている。しかし試合後に彼がジェイムズを「尊敬できる」相手として持ち上げていたため、おそらく多くのファンが今回の事態を予想していたのではないだろうか。エボルーションを抜けてからジョーが単独で戦っている姿を見て、早くよいパートナーが見つかれば、と思っていたファンも多いだろう。わたしもその一人である。そして組むとしたらジェイムズではないかと思っていた。どちらも英語で意思の疎通ができるし、身体もでかい。似合いの二人なのである。全日本だけでなく、海外に出て活躍することも可能ではないだろうか。
英雄並び立たずで、いつかはまた戦うことになるだろうけど、強力なタッグができたことで、われわれは新たな楽しみを得た。
ジェイムズは今まで崔領二と組んでいた。おそらく崔には全日に来るまでのあいだ、いろいろと世話になったのだろう。なにかの記者会見の席でジェイムズが神妙な顔で崔や秋山社長に礼を言うのを聞いたことがある。しかし同時に彼の優等生じみた振る舞いにもやもやしたものを感じたことも事実だ。今回彼はそうしたしがらみを一応振り切り、全日を主戦場に自分らしく戦うという宣言をしたのだと思う。諏訪魔・石川組を追い上げ、追い越してくれるか、楽しみである。
Tuesday, September 25, 2018
英語読解のヒント(184)
184. no matter を使った譲歩 基本表現と解説 No matter how trifling the matter may be, don't leave it out. 「どれほど詰まらないことでも省かないでください」。no matter how ...
-
アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
アニー・ヘインズは1865年に生まれ、十冊ほどミステリを書き残して1929年に亡くなった。本作は1928年に発表されたもの。彼女はファーニヴァル警部のシリーズとストッダード警部のシリーズを書いているが、本作は後者の第一作にあたる。 筋は非常に単純だ。バスティドという医者が書斎で銃...