筋トレをする人はたいてい身体を大きくしたいと考えている。わたしの場合は健康維持が第一の目的である。
筋トレは自重トレーニングであっても続けていればかなり肉がつく。わたしはダンスをやっていたので、もともと足の筋肉はかなりあったほうだが、筋トレをするようになって腕や胸も大きくなった。この調子で毎年ちょっとずつ身体が大きくなれば――たとえば毎年百グラムでも筋肉が増えれば――それで充分である。
歳を取るとどうしても活動量が減り、筋肉が衰えていく。病院の待合室にいると、お年寄りたちは「筋肉が減った」などとよく話をしている。わたしはそれがいやなのだ。つねに自分の内側に活動のためのエネルギーを秘めておきたいのだ。
幸い、筋肉は何歳になっても鍛えることができる。もちろん、どこまでも大きくなるというわけじゃないけれど、元気に生活していけるくらいには発達するのだ。
わたしは平均寿命で死ねたらいい、とは考えていない。やりたいこと、考えたいことがまだまだたくさんある。読みたい本も、訳したい本もいっぱいある。しかし年を取ってもしたいことをしようと思うなら、一定の健康条件がこの身にそなわっていなければならないだろう。
大西巨人の小説のなかに「人は、クリエ-ティヴ・パワーを持続して、長生きをしなければならない。もしくは、人は、長生きをするなら、クリエ-ティヴ・パワーを持続しなければならない」という言葉がある。わたしはまったくその通りだと思う。筋トレで健康を維持するのは、クリエ-ティヴ・パワーを持続するためである。
Sunday, October 7, 2018
関口存男「新ドイツ語大講座 下」(4)
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