Wednesday, October 10, 2018

アブローラーの楽しさ

今年の冬、腕立て伏せをしている最中に左右の肘を痛めた。身体はあったまっていたと思うのだが、寒いときはちょっと油断すると関節を痛めることがある。

左の方はじきに治ったが、右のほうはなかなか痛みが取れない。仕方なく右腕の肘に力がかからないように筋トレをやっていた。筋トレをやっている人ならわかるだろうけど、右腕が使えないとなると、できる種目は非常に限られてくる。

そこでアブローラーを買ってみることにした。腹筋のトレーニングにバリエーションが加わって面白いだろうと思ったのだ。製品の箱には女の人がアブローラーを転がしている写真が載っている。割と楽なエクササイズなのだろうと、軽い気持ちで買った。

実際やってみるとものすごく腕に力がかかる。肘をのばしたままローラーを前後に動かすのはかなりしんどい。これは腕に負担を掛けてまずいんじゃないかと心配になった。

ところが、買って数回試しに使ってみた次の日のこと、右腕の調子がずいぶんよくなっている。どうやらアブローラーを使うときの腕への力のかかり方がいい刺激になったらしい。毎日ちょっとだけアブローラーを使っているが、明らかに右腕の痛みが小さくなりつつある。今は肘のところはほとんど痛くない。上腕の筋肉が多少痛む程度だ。

アブローラーに馴れてくると、どういう姿勢でやれば腹筋に力が入るのかが、だんだんとわかってくる。わたしはローラーを前に押すときはできるだけお尻を落とした態勢をつくり、そこからネコが伸びをするように、背中を丸めてローラーを引きつけている。こうすると腹筋に力が入りやすい。

わたしが百円ショップで買ったアブローラーは取っ手がごつごつしていて、しかもわたしの手にはちょっと小さい。それで穴のあいた靴下を適当な長さに折り返して取っ手に指しこみ、輪ゴムで留めることにした。こうすると手にまめができるのを防ぐことができる。

コツがわかってくるとアブローラーはなかなか楽しい。今までにない力の使い方をするところもいい。自重運動はどうしてもバリエーションに欠けるので、これからはときどきこうした器具を買おうと思っている。

英語読解のヒント(145)

145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...