Thursday, December 27, 2018

全日本プロレス2018世界最強タッグ

実際の試合はひとつも見てないが、今年の最強タッグは星取り表を見ているだけでも面白かった。その理由はパロウ・オディンソン組が大活躍し、最後まで優勝戦線にからんだことである。実力のあるレスラーが全日本で大暴れすることは、他団体の所属であろうと、フリーであろうと、海外の選手であろうとファンは大歓迎だ。もっと外部から参入してきてほしいくらいである。

諏訪魔・石川組は、コンビが結成された当時は「ずるい」と思われるくらいの、「最強」同士の組み合わせだったが、それを越えるのがドーリングとジェイムズだった。ドーリングはこのところベルトにからんできていないので、これをきっかけにタッグのベルトだけでなく、三冠にも挑んで欲しい。最強タッグ後半の興業では、体調の関係で、しばらく休場していたようだが、無理をせず、万全の態勢をととのえれば、宮原からのベルト奪取も可能だろう。

ジェイムズも潜在能力はドーリングをしのいでいるのに、なぜかまだトップには通用しない。しかしジョーの次を狙うことができる外国人選手は彼しかしないのだから、わたしは応援している。

ゼウス・ボディガー組がふるわなかったのはちょっと残念だ。ゼウスは三冠を宮原に奪取されてしまったので、是非とも最強タッグで元気なところを見せて欲しかったのだが、なかなかうまくはいかないようだ。いや、もしかしたら雌伏して時を待っているだけなのかもしれないが。

驚いたのは真霜・KAI組が得点を十二まで伸ばしたこと。ぎくしゃくした二人のタッグなので、どうなるかと思ったが、さすがつわもの同士、いったん戦いとなれば、それなりに呼吸を合わせ勝ち星を稼いでいく。なんとか来年もこのコンビでタッグリーグを攪乱して欲しいのだが。

エドワード・アタイヤ「残酷な火」

  エドワード・アタイヤ(1903-1964)はレバノンに生まれ、オクスフォード大学に学び、スコットランド人の女性と結婚した作家である。自伝や「アラブ人」という評論が有名だが、ミステリも何冊か書いている。ウィキペディアの書誌を見る限り「残酷な火」(61)は彼が書いた最後のミステリ...