来年正月二日に開催される全日本プロレスの試合の組み合わせが出ていた。新年を迎えるにふさわしい豪華な内容である。
まず新人二人がタッグを組んで青木・佐藤組に対峙する。結果はもちろん見えているけれど、ベテラン二人がどれだけ若手の技倆と本気を引き出してくれるか、また青柳と田村がどれだけ新鮮な風を全日本にもたらしてくれるか、楽しみである。
秋山、丸山、鈴木鼓太郎のチームが、渕、西村、TAJIRI を相手に戦う試合もあるが、この日はお祭り色の濃い興業なので、大いに雰囲気を盛り上がりそうだ。もしかしたら試合の前に六選手がお年玉でもばらまくのじゃないだろうか。
ジュニアヘビー級選手権試合の岩本対岡田戦も結果がある程度見えているが、しかし岡田もいつのまにか後輩を三人持つ身になったので、岩本にひっかき傷もつけられずに敗退したらメンツが立たないだろう。また今までは青木や佐藤がジュニアヘビーのトップにいたが、そのあとを狙う若い有力選手が残念ながら岩本しかいない現状では、岡田に大奮起を期待せざるをえない。W-1の近藤が言っていた通り、岡田が一線に飛び出してきたとき全日本のジュニアヘビーは変わると思う。
世界タッグ選手権、諏訪魔、石川組対ドーリング、ジェイムズ組は豪勢な大玉の打ち上げ花火みたいなもので、どっちが勝つにしろ、一年の初めの景気づけにはもってこいである。いつも思うのだが、ジェイムズはまだまだ遠慮しながら戦っている。ハンセンやブロディみたいにリングの上を我が物顔にのして、雄叫びをあげてよいのである。ファンは無類に強い外国人レスラーといっしょに声をあげたくてならないのだ。
Saturday, December 29, 2018
アリス・ジョリー「マッチ箱の少女」
この本はまだ読んでいない。ただ数日前に作者がガーディアン紙に新作「マッチ箱の少女」に関する一文を寄稿していて、それが面白かったのでさっそく注文した。寄稿された記事のタイトルは「自閉症に関する彼の研究は思いやりに溢れていた――ハンス・アスペルガーはいかにしてナチスに協力したか」( ...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
-
§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...