Tuesday, January 1, 2019

TAJIRI 対 力

YOUTUBE に GAORA TV チャンピオンシップをかけた TAJIRI と力選手の試合が出ていたので、見てみた。わたしはプロレスの試合は実況アナウンサーの声が嫌いで(単にうるさいという理由であって、個人的に声の質が嫌いとか言葉遣いが厭ということではない)いつも音声を消して見る。だから力選手のことは全日本のツイッターでささやかれていたこと以外はなにも知らない。

動きを見る限り、力選手はまだ新人の部類のようだ。チョップを打つとき、腰が入っていないため、ペチと音を立てそうな弱々しい打撃になってしまっている。動きもまだぎこちなく、怪我をしないか心配になった。

面白かったのは TAJIRI が場外で鉄柱を背にして立っているところへ、助走をつけてチョップを打ちにいったところ。一度失敗し、手を鉄柱に打ち付けたのだが、そのあと TAJIRI がもう一度鉄柱を背に立ったところ、力選手はまたもや助走をつけてチョップを打ちにいき、見事に鉄柱をたたいてしまった。こういうところがレスラーらしくて楽しい。いや、頭が悪いというのではない。奇妙な意地みたいなものがあって、それが合理性を無視した行動に走らせるのである。力選手はチョップに異常なこだわりがあるのだろう。たしか彼は空手チョップで有名な力道山の子孫だそうだ。

TAJIRI 選手は新人を相手に魅せる試合をしようといろいろ工夫を凝らしていた。ここが TAJIRI 選手のいいところだ。笑いを取ったり、相手の得意技を引き出したり、巧妙に場を盛り上げる試合の仕方を知っている。最後は「チョップを打つならもっと腕を鍛えろ」といわんばかりに肘関節をきめて王座防衛。フリーの選手だが、いまでは全日本になくてはならない一人である。

英語読解のヒント(145)

145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...