国立国会図書館デジタルコレクションの中でもパブリックドメインの扱いを受けた語学書にはいくつか眼を通して見た。わたしは英語とドイツ語と韓国語がある程度読めるのでこの三つの言語に関する語学書が中心である。残念ながらドイツ語と韓国語に関してはたいした本がない。勢い英語の参考書を中心に見ることになった。そこで気がついたのは、確かに古さはいなめないものの、充分参考になる内容だということだ。わたしが英書として読むのはだいたい十九世紀後半から二十世紀前半の作品なのだが、古い参考書はちょうどそのころ活躍した作家、著述家の文章を参考文にあげている。できたらペイターとかニューマン、あるいはディケンズやヘンリー・ジェイムズあたりの、頭が痛くなるような文章もどしどし挙げてあったらわたしの勉強にもなるのだが、とは思うが、しかし今や古典と云われるヴィクトリア朝やモダニズムの頃の古い作品を読む人もかなりいるのではないだろうか。それならやや古い例文を使っているこうした語学書もあながち時代遅れ、無用の長物とは云えないだろう。というわけで、自分の勉強がてら語学書を電子化してみようと思いついた。
デジタルコレクションに収録された本は、原本をコピーしたもので、染みやら書き込みが映り込み、汚らしい感じがするが、電子化すると字面がすっきりして気持ちがいい。原本には間違いも散見されるが、それはできるかぎり直した。しかしもちろんわたしが間違っている可能性もある。
どの書籍を電子化するか、その選択は適当である。最初に
COLLECTION OF ENGLISH IDIOMS
早稲田大學敎授 深澤裕次郎著
應用英文解釋法
東京英文週報社發行
を電子化してみようと思う。原書のスタイルを忠実に守るのは面倒なので(一ページの左半分に英語、右半分に日本語、などという書式を忠実に守ろうとしたら時間がかかりすぎる)原書のスタイルをこのブログでちょいちょいっと加工できるようなスタイルに変更する。ついでに序文なんかも飛ばしてしまう。全体をまとめて EPUB 形式にすることがあるなら、そのときは序文も入れよう。旧かな、旧漢字はそのままにしようと思うが、文字化けする可能性がある字は新字で書く。
いろいろと方針が徹底していないが、とにかくやってみよう。
Friday, February 15, 2019
英語読解のヒント(145)
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