最近またダイジェスト・ビデオが復活したようで、とてもうれしい。これで選手の様子がだいたいわかるし、こちらの試合にたいする目の付け所も変わってくる。
吉岡と力の試合は思わず噴き出してしまった。力がわけもなく「パワー!」と叫ぶたびに、吉岡が脱力して横を向く場面は、じつにコミカル。本人の必死さと、外見の滑稽さの落差が大きくて、「楽しい」全日本プロレスにふさわしい試合になったと思う。ただ、力選手は動きがかたいので、怪我をしないかちょっと心配である。ついでにいうとこの試合をさばいていた女性レフェリーは、わたしは大好きである。技を食らった選手に大声でよびかけるのは、なにか女性らしくて感じがいい。
この日、岡田は岩本と当たったが、ずいぶん身体ができてきたのに驚いた。体格では岩本に負けていない。技のレパートリーがまだ少ないけれど、これからが楽しみだ。考えて見ると、連敗していた新人時代はもうとっくに過ぎて、今は後輩が三人もいる立場である。顔つきもきりりと引きしまって、誰を相手にしても気合い負けしない、いい選手だ。岩本は鼓太郎に初戦を落としたのが痛い。チャンピオンにはなったが、一線級にはまだ地力で及ばないところがあるのか、と思われてしまった。佐藤や青木の時代に戻さないためにも、岩本にはがんばってもらいたいのだが。
最後はエヴォルーション軍とネクストリーム軍の八人タッグマッチだった。野村は本当に身体がでかくなり、攻撃が重くなった。腹が出ているけど、あれだけ動けるのだから問題はないだろう。試合は諏訪魔が大活躍してエヴォルーションが勝った。三冠戦にむけて調子をあげているようだ。わたしは彼の万力スリーパーが好きである。腕をがっしり顎のまわりに巻きつけて、ゆさゆさと揺するのは、鶴田を彷彿とさせる。もっとも宮原は前の試合でこの技を食らって負けているから、これで彼を仕留めることはできないだろう。宮原はスピードもタフさもクレバーさも兼ね備えた選手だから。どっちを応援しているというわけでもないが、所属選手同士による「全日本の顔」争いである。選手権までの一戦一戦が気にかかる。
英語読解のヒント(145)
145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...
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昨年アマゾンから出版したチャールズ・ペリー作「溺れゆく若い男の肖像」とロバート・レスリー・ベレム作「ブルーマーダー」の販売を停止します。理由は著作権保護期間に対するわたしの勘違いで、いずれの作品もまだ日本ではパブリックドメイン入りをしていませんでした。自分の迂闊さを反省し、読者の...
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