Wednesday, March 13, 2019

アーサー・シック


アーサー・シック(1894-1951)は鮮やかな色彩を用い、細部まで描き込んだ、美しい、魅力的な絵を描いた人だ。わたしは今、クロード・ホートンを訳しているのだが、その表紙には彼の絵を使おうかと思っている。

彼はファシズムを憎み(彼はポーランド系のユダヤ人だから当然だろう)、反ナチスの絵を何枚も描いているが、日本を風刺する絵もかなり残しているようだ。わたしは下の絵を見て、こんなものも描いていたのかとびっくりした。

Arthur Szyk (1894-1951). Two Down and One to Go pamphlet (1945), Washington DC

1945年に米国陸軍省から出されたパンフレットの絵である。ヒトラーとムッソリーニはやっつけた、残るはヒロヒトだけだ、と書いてある。非常に細かいが、ヒロヒトの襟には「名誉アーリア人」という字が読み取れる。

わたしは戦争当時のポスターに関心があって Wikimedia などでよく調べたりする。すると日本に対して敵愾心をあおるポスターがわんさと出てくる。たぶん欧米が持つ日本の印象はあの当時からさほど変わっていないのではないだろうか。アメリカに行って、戦没者の慰霊塔のまわりに人が集まっているようなら、日本人は近づかない方がいい。彼らにとって日本人は今でも忌むべき存在なのである。中国の大部分を占める農民たちが日本に対して抱くイメージも相変わらず「日本鬼子」だ。日本は日本人が思っているほど海外で受けがよくない。

独逸語大講座(20)

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