タンタルスの苦しみはリビドー的な構造を持っていて、注目に値する。それは「必要」「要求」「欲望」というラカンの区分を明確に表現している。つまり、われわれのある「必要」を充たすための日常的な物体は、「要求」の弁証法の中にからみとられるや、「欲望」を生み出すようになるのである。われわれは誰かになにかを「要求」するとき、そのなにかの「使用価値」(それがわれわれのある「必要」を充たすという事実)それ自体が「交換価値」の表現となる。そのなにかは間主観性のネットワークを指し示すようになるのだ。もしも他者がわれわれの望みに応じたなら、それによってその他者はわれわれにある態度を示したことになる。われわれがなにかを「要求」するその最終的な目的は、「必要」を充たすことではなく、われわれにたいする他者の態度を確認することにある。たとえば母が子供にミルクをやるとき、ミルクは彼女の愛をあらわすものとなる。タンタルスは気の毒にも貪欲(「交換価値を」求めたこと)の代償を払わなければならない。彼が手にした物は、「使用価値」を失い、「交換価値」の純粋でむなしい化身に変わる。彼が食べ物にかぶりつくや、それは金に変じてしまうのだ。
(スラヴォイ・ジジェク Looking Awry から)
Sunday, March 17, 2019
関口存男「新ドイツ語大講座 下」(22)
§22. Wer ist der Bräutigam? お婿さんは誰ですか? Es ist ihr Gläubiger. それは彼女の債権者です。 ドイツ語の習慣を知らない人は、Bräutigam は男性だから Er ist ihr Gläubiger という...
-
§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
10. Die Tage der Woche 1 Die Tage der Woche heißen Montag, Dienstag, Mittwoch, Donnerstag, Freitag, Samstag (oder Sonnabend) und Sonntag. D...