真霜拳號が怪我のため、チャンピオン・カーニバルを欠場することになった。
プロレスラーはほんとうに怪我と闘わなければならないし、欠場する選手が出るたびに胸が痛くなる。どんなに気をつけていても運動していれば怪我は突然襲ってくる。わたしも筋トレをしているから、その怖さはよくわかっているつもりだ。わたしが高重量を扱わないのも怪我を避けるためである。
それはともかく、秋山社長が補欠の選定に悩んでいるとき、青木が自分を出させてくれと申しこみ、受け入れられたそうだ。こういう踏み込みのよさ、決断力、あるいは責任感とでもいうべきものが青木の真骨頂である。彼が「隊長」と渾名されるのは伊達ではない。
青木はジュニアだから体格的にはまったく不利だ。しかし秋山社長は、彼ならやってくれる、とコメントしている。全日のツイッターを見たら、さっそく青木の優勝を予想している人もいた。みんな青木の意気を感じているのだ。
しかし、わたしが言いたいのは、青木のことではない。なぜジュニアのチャンピオンである岩本がまっさきに名乗り出なかったのかということである。岩本には新しい世代の牽引役として期待をかけているが、しかしまだどこか頼りなさ、物足りなさを感じる。それがまたしてもここであらわれた。青木はツイッターに「なんで青木? と思う方は圧倒的に多いはずです。最近は特に何か実績を残しているわけでもないですから。 でも、ここで動かなかったら自分の先は無いような気がしました。」と書きこんでいるが、岩本なら「実績」があるし、申し分ないだろう。この行動力の差がチャンピオンとして君臨した男と、これからチャンピオンの風格を身につけようとしている男の差なのだろうか。
Elementary German Series (10)
10. Die Tage der Woche 1 Die Tage der Woche heißen Montag, Dienstag, Mittwoch, Donnerstag, Freitag, Samstag (oder Sonnabend) und Sonntag. D...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
-
アニー・ヘインズは1865年に生まれ、十冊ほどミステリを書き残して1929年に亡くなった。本作は1928年に発表されたもの。彼女はファーニヴァル警部のシリーズとストッダード警部のシリーズを書いているが、本作は後者の第一作にあたる。 筋は非常に単純だ。バスティドという医者が書斎で銃...