Friday, April 12, 2019

実際に読んで見なければわからない。

最近はなんにでも「評価」がつけられる。食べ物屋にも、病院にも、電気屋にも、本にも、ほとんどすべての商品や施設に評価がつけられる。そしてそれを見て、食べ物屋や病院や本を選ぶ人がいる。

わたしは本の評価に関しては唯我独尊、他人の意見を一切認めない。いい本かどうかは、自分で読んで判断する。もちろん自分の鑑賞眼、読解能力には自信を持っている。

わたしは文学史の教科書には出てこないような、マイナーな本を主に読むけれど、そういう本の中にも、なぜこれが無名のままなのかと驚くような名作が多々あるのである。わたしが今までに訳した本は、すべてそうした作品である。無名ではあるけれど、質においても着眼点においても注目すべき小説。わたしはそうした作品を発掘するのが楽しい。

そうした作品を見付けるたびに、世間の評判というのは案外に疎漏なものだ、と思うのである。

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(4)

§4.  Solch ein kleines Kind weiß von gar nichts. そんな 小さな子供は何も知らない。  一般的に「さような」という際には solch- を用います(英語の such )が、その用法には二三の場合が区別されます。まず題文...