全日本プロレスの四月十日広島大会、四月十一日福岡大会のダイジェスト・ビデオを見た。
いちばん強烈だったのは野村と対戦したジョーのクロスボディだ。両者、ロープの反動を利用してのぶつかり合いになったのだが、ジョーの巨体が画面の左端からすごい勢いで飛んで来て野村をのしてしまった。あれには一瞬、息を呑んだ。生きのいい野村も、あんなのをくらっちゃひとたまりもない。大型トラックか機関車に正面衝突したようなものだ。
ゼウスのドロップキックもそうだが、身体の大きい人が宙を飛ぶと迫力がある。
ゼウスを相手に新技のエンドゲームで勝利を納めた青柳のコメントも印象に残った。彼はインタビューの会見場の床にころがりながら、「怖かった」を何度か繰り返したのである。「怖かった」この正直な感想は新鮮に響いた。しかし怖かったからこそ、ゼウスに勝ったことは彼にとって大きな意味を持つのだ。これから青柳はこれから徐々に上位の選手に勝つようになるだろう。ジェイクや野村とともに、ヘビーを面白くしていってほしい。
ディラン・ジェイムスは身体がちょっと大きくなったような気がする。宮原に逆水平チョップを何度も食らわせていたが、その音がばしんばしんと響いて痛そうだ。迫力の増した彼は、たぶんもうすぐ三冠を狙って名乗りをあげてくるだろう。ジョーに負けないくらいのパワーを持っている。
Tuesday, April 16, 2019
エドワード・アタイヤ「残酷な火」
エドワード・アタイヤ(1903-1964)はレバノンに生まれ、オクスフォード大学に学び、スコットランド人の女性と結婚した作家である。自伝や「アラブ人」という評論が有名だが、ミステリも何冊か書いている。ウィキペディアの書誌を見る限り「残酷な火」(61)は彼が書いた最後のミステリ...

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