チャンピオン・カーニバルに一人、ジュニア・ヘビー級の選手として参加している青木篤が四月の二十三日、仙台大会でヴァレッタを破り三勝目をあげた。青木の体格で三勝もできたのはすごい。彼が勝ったのは青柳、崔、そして今回のヴァレッタだ。青柳は青木からしてみればはるか後輩だが、得意技が決まればゼウスにも勝つ男である。崔は仙台大会では岡林を撃破した。ヴァレッタはラフ攻撃をしかけて、成績上位陣に土をつけてきた。こういう多彩な敵を相手に勝ちを納めることができたのは、やはり青木の経験、作戦、頭脳、そして意地のおかげだろう。彼は試合後のインタビューで「みとけよコノヤロー、ヘビー級」と言った。いい台詞だ。ただわたしとしては、ジュニアのチャンピオンである岩本にこのトーナメントに出場してもらい、この台詞を言ってもらいたかった。
仙台大会のメインは石川修司とディラン・ジェイムスの一騎打ちだった。十五分闘って、ジェイムスが石川に勝った。ディランは身体がすこし大きくなったように思う。その分だけ逆水平チョップの威力が増したような気がする。全日ホームページにはこの試合の写真(この大会の紹介ビデオは出ていない)が出ていた。ジェイムスが右手で石川の胸にチョップをたたき込んでいるのだが、ダイナミックな両雄の動きと、つくりものではない表情を捉え、すばらしい報道写真になっている。ジェイムスは試合後、ジョーとの世界タッグ挑戦を要求したが、彼らが勝ったら久しぶりの外国人コンビ・チャンピオン誕生ということになる。若い世代のヘビー級が台頭してきて全日本はほんとうに面白くなってきた。
Wednesday, April 24, 2019
コリン・ブルックス「死体発見」
コリン・ブルックス(1893-1959)はイギリスのジャーナリストで30年代40年代はファイナンシャル・ニューズやサンデイ・ディスパッチの編集をしていた。BBCのラジオにも出演していたらしい。同時に以下のようなミステリも書いていた。 Mr X (1927) The Body ...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...
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アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...