Wednesday, May 1, 2019

岡林の激闘

YouTube にチャンピオン・カーニバルの試合がずいぶんアップロードされている。手当たり次第見たけれども、どれも面白かった。とりわけ印象深かったのは大日本プロレス岡林の試合である。怪物的な筋力、体力、体格の持ち主で、圧倒的な迫力を発散していた。

ディラン・ジェイムズとの一戦は、二人のぜいぜいという喘ぎ声が生々しく響く、壮絶な試合だった。このビデオはアナウンサーの余計な声が入っておらず、観客の声援や選手の声、肉のぶつかる音がよく聞こえて、独特の印象を与えた。二人ともほんとうによく三十分を闘い抜いたと思う。ロープに飛んでのぶつかり合いや、逆水平チョップの打ち合いなど、ちょっと尋常ではなかった。巨大な肉体の塊どうしがぶつかる、ヘビー級の試合の面白さが全開だったが、怪我をしやしないかと、ひやひやする試合でもあった。全日本に出ているヘビー級の選手はぶつかり合いだけでプロレスの醍醐味を表現できるので、エプロン際での危ない攻防などは繰り広げなくてもいい。リング内で堂々と戦ってほしい。

もう一試合、岡林と宮原がチャンピオン決定戦をかけて戦った試合もすごかった。どちらもこの一戦に期するものがあったのだろう、どんなに強烈な攻撃を受けてもまた立ち上がってきた。その闘争本能はほとんど人間の域を超えているといっていい。わたしは岡林のほうが身体も大きいし、パワーも上なので、宮原がどうやって勝ったのか興味深く見ていたのだが、いやはや、現三冠チャンピオンはとてつもないスタミナと瞬発力の持ち主だ。とうとうゴーレムのような岡林も体力を使い果たし、三カウントを聞いてしまった。しかしこの一戦はすばらしかった。舞台もよかったし、両者の試合に対するモチベーションも最高だった。ファンを感動させる試合だったと思う。

英語読解のヒント(145)

145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...