これは曇りがちで日照時間の短いイギリスの話だけれど、スティーブ・ジョーンズという遺伝子の研究者が人々にビタミンDをサプリで摂取するように呼びかけている。(ガーディアン紙の「Top UK scientist urges people to take vitamin D supplements」という記事だ)
彼は以前はビタミンをサプリでとるなど馬鹿馬鹿しいと考えていた。ところが子供たちの野外で遊ぶ時間が昔と較べて一時間減ったせいで、太陽光に当たることで体内に生成されるビタミンDが不足するようになり、骨軟化症が急激に増え、警告を発せざるをえなくなったというのである。
野外で遊ぶ時間が少なくなったことが原因というなら、日本の子供にだっておなじことが起きているのではないか。日本はイギリスよりも陽射しが強いし、イギリスほど曇ってじめじめはしていないが、しかしそれでもビタミンD不足に関連した病気が微増する傾向にありはしないか、ちょっと心配である。
太陽に当たりすぎると癌になることもあるが、適度な日光浴は血圧を下げる効果もあるらしい。
筋トレをやっているとこうした情報には敏感になる。
Wednesday, July 3, 2019
マリ・ドルトン「跪く女の謎」
マリ・ドルトン(Moray Dalton)は1881年にロンドンに生まれ、スコットランドヤードのヒュー・コリアー警部を主人公にしたミステリを三十冊近く書いた。近年 Dean Street Press が彼女の作品を電子化して出しており、わたしもはじめて彼女の本を手にした。1936...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...
-
「ミセス・バルフェイムは殺人の決心をした」という一文で本作ははじまる。 ミセス・バルフェイムは当時で云う「新しい女」の一人である。家に閉じこもる古いタイプの女性ではなく、男性顔負けの知的な会話もすれば、地域の社交をリードしもする。 彼女の良人デイブは考え方がやや古い政治家...