旧聞に属するが、9月18日に行われた全日本プロレス新木場大会ではメインイベントとして宮原健斗対黒潮"イケメン"二郎戦が組まれた。全日の公式Youtubeチャンネルでその試合のダイジェストを見たが、じつによかった。黒潮"イケメン"二郎は明るくて華のある選手だ。コスチュームといい、その色合いといい、あの長髪といい、ダイナミックなキックといい、ロープ越しのジャンプといい、いちいち人目を引き、観衆をわかせる派手さを持っている。もちろん実力もあって、何度も宮原を追い込んでいた。実力があるだけではなく、きっとこういうエンターテイメント性の強い選手が今後のプロレスを引っ張っていくのではないだろうか。
宮原が試合後、彼といっしょにマイクパフォーマンスをしたのもよかった。宮原は選手の少ない全日本プロレスの盛り上げ方、これからの会社の戦略をよく理解して行動している。それは全日本以外の選手を積極的に取り込んでいくという戦略である。そのためには良い選手とはタッグチームを作ることもある。諏訪魔と石川のコンビとか、宮原とヨシタツのコンビ、ゼウスと崔のコンビなどがそのいい例だ。さらにヨシタツとレッドマンのコンビとかも期待大である。イケメンは試合後のインタビューで、アメリカに行く前に一度宮原と組んでやってみたいと言っていたが、こういうふうに将来の可能性の種をまくことが全日本をひっぱるエースの仕事である。
若手が宮原から三冠奪取をねらっているが、はたして彼らにこういう仕事ができるか。
Wednesday, October 16, 2019
英語読解のヒント(184)
184. no matter を使った譲歩 基本表現と解説 No matter how trifling the matter may be, don't leave it out. 「どれほど詰まらないことでも省かないでください」。no matter how ...
-
アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
アニー・ヘインズは1865年に生まれ、十冊ほどミステリを書き残して1929年に亡くなった。本作は1928年に発表されたもの。彼女はファーニヴァル警部のシリーズとストッダード警部のシリーズを書いているが、本作は後者の第一作にあたる。 筋は非常に単純だ。バスティドという医者が書斎で銃...