久しぶりに全日本プロレスの公式ページに新しい試合のダイジェストビデオがアップロードされた。那須大会のビデオには Kai・Tajiri 組とジェイク・野村組の試合が最初に出ていた。ジェイクと野村が勝ったが、両者とも身体が厚みを増してきた。野村は一時増量していたのか、腹が出ていたが、今はすっきりひきしまって、あれなら動きやすいだろう。試合の途中でジェイクが Tajiri を後ろから羽交い締めにし、そこに野村がスピアを食らわせる場面があった。そのとき後ろで Tajiri を押さえていたジェイクまで吹っ飛んだが、あれは演技じゃなく、本当に野村の勢いに飛ばされたのだろう。試合後のインタビューでもジェイクは野村の力強さを称えていたが、確かに彼は頼もしい選手になってきた。観客に熱烈な野村ファンの女性が何人かいたようで、盛んに声援を飛ばしていたのが印象的だった。野村もあれでは負けられまい。
二つ目の試合は関本・ボディガー組とパロウ・オディンソン組の一戦。いや、パロウもオディンソンもでかいこと、でかいこと。関本やボディガーよりも大きく見える。体格的に劣るチームにとっては警戒すべき相手だろう。最後は、パロウに抱え上げられたボディガーの背中にオディンソンが飛びついてマットの上に落とすという、素人目にはかなり危険な技でスリーカウントを取っていた。あんな巨体から繰り出される技は、どんなものであっても危険だろうと思うが、とにかく仕掛ける方も受ける方も怪我のないようにお願いしたい。
最後の試合は六人タッグマッチで、メンソーレが佐藤を丸め込んで勝っていた。試合自体はどうということはなかったけれど、試合後のインタビューでゼウスが発した言葉が傑作だった。さすが大阪人、しっかり笑いの壺は心得ている。
Sunday, November 17, 2019
アリス・ジョリー「マッチ箱の少女」
この本はまだ読んでいない。ただ数日前に作者がガーディアン紙に新作「マッチ箱の少女」に関する一文を寄稿していて、それが面白かったのでさっそく注文した。寄稿された記事のタイトルは「自閉症に関する彼の研究は思いやりに溢れていた――ハンス・アスペルガーはいかにしてナチスに協力したか」( ...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...