Sunday, January 5, 2020

去年読んだ本のベストスリー

去年は戦争文学ばかり読んでいたのでベストスリーもその関係の本になる。

第一位は今日出海の「山中放浪」。これは長いレビューをブログに書いた。描写の背後に鋭い認識が潜んでいる傑作で、わたしにとっては「俘虜記」や「神聖喜劇」と並ぶ重要な作品。

第二位はカロッサの「ルーマニア日記」。恐るべき知性と静謐をたたえるこの作品の前には「西部戦線異状なし」も「武器よさらば」も色あせて見える。

第三位はポール・フッセルの The Great War and Modern Memory 。残念ながら文学が資料のように扱われているが、第一次世界大戦のいろいろな側面を教えてくれるし、読んで面白い。

AIの翻訳力についての雑感

中国の AI の技術力がマーケットに波乱を起こしているようだが、たまたまエセル・リナ・ホワイトの Fear Stalks the Village を再読していたわたしが、本文のある箇所に疑問を感じ、Copilot と 今話題の DeepSeek に質問してみたところ、面白い結果が...