すでに旧聞にぞくするが、今年のチャンピオン・カーニバルのメンツが決まった。この大会に出場する顔ぶれはここ数年、年を追うごとにはなやかに、豪勢になっているのだが、今年はデイビーボーイ・スミス・Jr と杉浦貴のおかげでとりわけ面白くなりそうだ。チャンピオンや王者が多数そろい、しかも巨体の持ち主、勢いのある選手ばかりが集まった。
若手と中堅選手のバランスもいい。ただ外国人選手の中にジョーとジェイムズがいないのは残念。ジェイムズは去年怪我で欠場して以来、姿を見ていないが、活動場所を変えたのだろうか。
わたしが注目するのは神谷英慶、吉田綾斗、入江茂弘の三人。いずれも実力者だが、スーパーヘビーを相手にどれだけ戦えるかはよくわからない。神谷は普段はおとなしそうな好青年だ。しかし突進力があり、がむしゃらに向かっていく姿は迫力がある。あのファイティング・スタイルは全日本に近いのではないか。吉田は数試合しか見ていないのだが、手足が長く、絞め技に力強さがある。入江は愛嬌のある顔をしているが、動きが機敏で自分の体重をうまく使って攻める。全日本の若手にも言えるが、この大会でどれだけ暴れられるか、それを今後の活躍にどう結び付けるか、それが問われることになるだろう。
どの試合も熱戦は必至。星のつぶし合いになって、後半戦の戦いは苛烈なものになるだろう。怪我には十分注意して欲しい。
Wednesday, February 19, 2020
エドワード・アタイヤ「残酷な火」
エドワード・アタイヤ(1903-1964)はレバノンに生まれ、オクスフォード大学に学び、スコットランド人の女性と結婚した作家である。自伝や「アラブ人」という評論が有名だが、ミステリも何冊か書いている。ウィキペディアの書誌を見る限り「残酷な火」(61)は彼が書いた最後のミステリ...

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