アメリカにいたころ見知らぬ人からロン・ハバートの「ダイアネティックス」を読むよう勧められたことが何度かある。彼らはロン・ハバートの熱心な教徒なのだろう。おれはこれを読んで人生が変わった、ぜひ、お前も読んでくれ。上海では身だしなみのいい若い女性からよくアムウェイに入れと勧められ、この違いはなんなのだろうと考え込んでしまった。
でもそんなことはどうでもいい。わたしはダイアネティックスには興味はないが、ロン・ハバートの小説は面白いと思っている。パルプ小説的熱量をあれだけ放出している作家はめずらしい。SF好きで彼に興味があるなら Battlefield Earth あたりを手に取ってみてほしい。長大な小説だけれど、ついつい最後まで読んでしまう。
今日、プロジェクト・グーテンバーグの新刊(?)一覧を見たら、なんとハバートの Strain という短編が出ていた。「アスタウンディング・サイエンス・フィクション」1942年4月号に出ていた作品だ。こういう雑誌に掲載された短編は、著者が著作権の更新をせず、パブリックドメイン入りしていることがある。PGはそれをしっかり調べた上でデジタル化しているのだ。(調べないと、とんでもない著作権違反金をふんだくられる)ハバートの作品がPGに収録されるのはこれがはじめてのようだから、うれしいニュースである。もしも日本で彼の作品が著作権切れになったら、わたしはまっさきに Mission Earth を訳すだろう。SFの分野ではディックと並んで彼の作品が面白いと思っている。
Thursday, February 27, 2020
英語の変遷ーーin case と if の使い方
竹原常太が書いた「ソーンダイク基本構文 新英文解釈法」は1936年に大修館書店から出版された学習参考書である。名著と言ってもいいだろう。わたしは国立国会図書館デジタルライブラリではじめてこの本に接して、その見事な出来ばえに感服した。ソーンダイクは英語で用いられる文型を438に分類...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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§9. 不定の意を強める irgend 「何か」(etwas, was)といえばよいところを、特に念を入れて「何でもよいからとにかく何か」といいたい時には irgend etwas, irgend was といいます。その他不定詞(ein, jemand,...
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アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...