数学は答があるからわかりやすい。でも国語は答が一つじゃないし、曖昧だから、わかりにくい。世間的にはそんな評価が蔓延している。
数学というのは無矛盾の体系を作ろうとする。すくなくとも二十世紀の初めまでは、そのようなものを作ろうとしていた。ところが数学を基礎づけるはずの集合論に決定的なパラドクスが発見され、ゲーデルが数学という試みの不完全性を証明してしまった。無矛盾の体系を作ろうとしても、そこには証明も反証も不可能な領域が存在してしまうことを「証明」してしまったのだ。本当は数学はそこまで勉強しなければならない。
証明も反証も不可能な領域。そう、数学にだって答は一つじゃない、曖昧な領域があるのだ。中学や高校ではそこまではいかないから数学は答がはっきりしている、などと思うのである。
文学(テキスト研究)は数学が自壊する地点をはじめから含んでいる。排中律の成立しない領域に於いて思考を展開しようとする。しかし排中律が成立しないからと云ってメチャクチャが展開されているわけではないのだ。ハムレットじゃないが、狂気の中にも一定の論理がある。その論理は案外数学的(トポロジカル)であったりするのだが。
Sunday, March 1, 2020
Elementary German Series (14)
14. Der Frühling Der kalte Winter ist zu Ende. Der Frühling ist da. Die Tage werden länger und länger. Die Sonne scheint warm. Unsere schön...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
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「ミセス・バルフェイムは殺人の決心をした」という一文で本作ははじまる。 ミセス・バルフェイムは当時で云う「新しい女」の一人である。家に閉じこもる古いタイプの女性ではなく、男性顔負けの知的な会話もすれば、地域の社交をリードしもする。 彼女の良人デイブは考え方がやや古い政治家...