図書館が閉鎖されている間、電子書籍をご利用ください、などといった宣伝が行われていたが、しかし日本の図書館には電子書籍などほとんどないに等しい。海外ではオーバードライブなどのサービスを通じて多種多様な本が一般人でも借りられるが、日本は書籍の電子化が大幅に遅れている。東アジアでいちばん遅れているといってもいいだろう。アメリカなどからは二十年くらい遅れている。その遅れがコロナウイルス騒動を通じて顕著な欠陥となってあらわれてしまった。
自治体の図書館も、大学の図書館も、とにかく蔵書の電子化を進めることだ。よくはわからないが、単に画像としてpdf 化するだけなら、書籍を裁断するような手荒なまねをしなくても、簡単にできるような機械やソフトがあるはず、あるいはできるはずである。本は開くとページが屈曲するが、二方向か三方向から画像を取得し、補正すればまっすぐな画像が得られるようなシステムは簡単にできると思う。それで蔵書をどしどし電子化するべきである。著作権がどうのこうのという議論があるかもしれないが、少なくとも大学生が自分の大学図書館の本を、自宅のコンピュータ画面で読めるような体制をととのえてもらいたい。