本好きは本を中心に生活を送っている人が多いからこの結果はべつにめずらしくもなんともない。
しかしキンドルが公表した Kelton Global による調査内容はもうちょっと面白い。読書が人に与える影響を十三の国において調べたところ(日本も含まれる)こんな結果が出た。
毎週本を読む71%の人々は幸せだと感じている。ほかの(本に接する機会のより少ない)人々で幸せだと感じている人の率は55%。
本を読む人のほうが幸せを感じるのは、おそらく読書がもたらすリラクセーションが人々によい影響を与えているからだろうと、調査報告は言っている。しかしこのような理由づけは眉に唾して聞かなければならない。
さらに調査に参加した80%の人が、読書によって夫婦関係、恋人関係がよいほうに変化したと答えている。そして41%のカップルが、本について議論することが恋に陥るきっかけの一つだったと言っている。関係が行き詰まってしまったとき、三人に一人は問題解決のために本に頼ると言うし、良好な関係にあっても40%の人々はロマンスを読むと二人の関係がさらに強まると答えている。
この調査がどれくらいあてになるものやら、わたしにはちょっとわからない。しかし本が人に与える影響は購買活動だけでなく、人間関係にも及ぶ。そして間違いなく、智的能力にもよい影響を与えているはずだ。