W-1が活動を停止したとき、ここで活躍している選手をほかの団体がうまく吸収してくれればいいと思っていたが、全日本は芦野、児玉、熊嵐などをレギュラー参戦する選手として受け入れたようだ。実績、実力ともに十分の選手たちで、今後の活躍を期待する。熊嵐はいつだったか岡林祐二と激闘を演じた。負けはしたもののトップレベルの選手であることにまちがいはない。わたしは彼がパープルヘイズの入江茂弘と戦う日を楽しみにしている。おなじような体型、おなじような愛嬌のある顔立ちで、どっちも元気いっぱいのファイトをするから面白いことは疑いない。
芦野はW-1を牽引してきた花形選手だが、いかんせん背が低い。どれくらい全日本のスーパーヘビーと戦えるかはわからない。いまのところは参戦決定ご祝儀として勝ち星に恵まれているようなのだが……。もしも彼が三冠に挑むようなことがあれば、もちろんわたしは判官贔屓で彼を応援するだろう。
児玉選手はあまりよく知らない。試合を見た感じではなんとなくTAJIRIと似たタイプのような気がする。つまり、つかみどころのない、毛色の変わった選手である。しかし芦野は喧嘩を売るようなつっぱったところがあるが、児玉はどこか柔軟さを備えている。全日にすぐになじんで、試合だけでなくいろいろな面で刺激を与えてくれそうだ。
コロナ禍でたいへんな中、全日本プロレスが着々と新しい進展を見せているのはうれしい。
Saturday, June 6, 2020
エドワード・アタイヤ「残酷な火」
エドワード・アタイヤ(1903-1964)はレバノンに生まれ、オクスフォード大学に学び、スコットランド人の女性と結婚した作家である。自伝や「アラブ人」という評論が有名だが、ミステリも何冊か書いている。ウィキペディアの書誌を見る限り「残酷な火」(61)は彼が書いた最後のミステリ...

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