Friday, July 31, 2020

全日本プロレス動き出す

七月二十三日新潟大会、試合後のコメントビデオを見て、いま全日本を動かしているのはジュニア級の選手、それも若い人々であるという印象を強くした。

ライジングHAYATO は宮原のチームに参加し、今後はアキラなどともタッグを組むことになるだろう。彼は真面目な、好感の持てる選手だが、大森や田村と比べると身体がまだ細い。その分、二人には地力で負けていると思う。それがはっきりわかっただけでも「あすなろ杯」は彼にとって意味があった。全日本で刺激を受けながら、さらに強くなって欲しい。ビデオでアキラと並んだところを見ると、彼はアキラよりほんの少し背が高い。あれを見て、もっと身体に肉がつくはずだと思った。これで宮原のチームはさらに人数が増え、活気も出て来た。

アンファン・テリブルに入った大森はいいチームメートを得たと思う。リーダーの芦野はちょうどいい程度に彼を突き放し、かつ激励を与えている。大森に必要なのはこういう距離感だ。彼は新人から一個のレスラー、ヘビーもジュニアも関係ない、一国一城の主へと変貌しようとしている。道のりはまだ長いが、さして大きくもない体格でヘビーと互角に渡り合っている芦野は大森にとって目指すべき格好の目標となるだろう。わたしは大森にはなにか一つ強烈な、ヘビー級を相手にしたときでもインパクトのある技を習得して欲しいと思う。

岡田はエヴォルーションを抜け、まだ自分の方向性がわかっていないようだ。あるいは、自分の実力を開花させるきっかけをまだつかんでいないようだ。きっかけは同期の選手の活躍とか、頼りになる相棒との遭遇とか、尊敬できる指導者との出会いとか、彼女とか、いろいろある。しかも後になってわかるのだが、そうしたきっかけは意外と自分の普段の生活のなかにたくさん転がっているのだ。迷っているときは、そうとは思えないが、あるとき、ふと、見方が変わって、これこそ自分に必要なものだと気がつくのだ。岡田は今はどこにも所属していないのだから、いろいろな人と組んで戦ったらいい。意外な組み合わせの中に自分の方向性を見出すかも知れない。

英語読解のヒント(145)

145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...