全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルが九月から開催されることになった。きっとスポンサーががんばってくれたのだろう。全日本プロレスだけでなく、ファンからも感謝申し上げたい。
出場人数は少ない。所属の選手と、準所属選手が十名、二ブロックに別れてリーグ戦を展開する。無能な政府のせいでコロナの感染が拡大しているため、他団体から選手を呼びにくいというのは仕方がないだろう。
しかしメンツの豪華さはなくても、全日本プロレスのコア・メンバーによる、全日本プロレスの神髄を見せる、いいチャンスではないか。超ヘビー級がそろった全日本はぶつかりあう肉体の音も、ぜいぜいとあえぐ息の音も、使われる技も、他の団体とはひと味違う。技の重みや怪力ぶりもレベルが違う。そういう違いを際立たせることができるなら少ないメンバーでも充分見応えのあるリーグ戦となるだろう。
芦野と羆嵐には大いに期待する。芦野の強烈なアンクルホールドは本気の全日勢からタップを奪えるのか。そしてあの岡林祐二とシングルでほぼ互角に戦った羆嵐はジェイクやゼウスや諏訪魔とどこまで勝負できるのか。イケメン二郎も面白い存在だ。実力者というよりもムードメイカーのおもむきが強いが、勝ち負けにこだわったときの彼も見てみたい。
優勝予想はゼウスである。