Wednesday, December 2, 2020

トポロジー

クリフォード・A・ピックオーヴァーの「メビウスの帯」を読んだ。

ピックオーヴァーは数学の興味深いトピックについて啓蒙的な作品を多く書いている。専門的な内容を素人にもわかりやすく提示する点、数学以外の分野へも話を広げていく目配りの広さという点、この両方に於いてよくできた本だと思う。わたしが想像力をかきたてられたのは、四次元の神様が三次元と交錯するとき、複数の人間としてあらわれるのかもしれない、という指摘(想像)。つまり四次元では神様ひとりが存在しているのだが、三次元と交錯する部分に於いては神様は複数に分裂して現象する。その個々の存在が人間だというのだ。人間は四次元の神様の一部であることを知らず、三次元の世界にそれぞれ個人として生きているのかもしれない。これはメタレベルとオブジェクト・レベルを考えるときに重要になってくると思う。


リサ・ランドール「歪んだ道筋」

  これはいわゆる膜宇宙論を説明した一般向けの解説書である。膜宇宙論とはなにか。どうやら人間が理解する三次元空間の宇宙は、じつは高次元の空間に浮かんでいる膜みたいなものだということらしい。このバルクと呼ばれる高次元の空間にはわれわれの住む膜以外にも、いろいろな膜が浮かんでいると考...