ゲーム実況で使われる表現はある程度パターン化できる。驚きの表現、悲しみの表現、くやしさの表現、怒りの表現のように感情のパターンで分けることもできるし、戦闘開始の表現、戦闘中の表現、戦闘後の表現のように情況によりパターン化することもできる。そうした網の目状の引き出しを作り、それぞれに固有の表現を覚えていけば、訛りがきつくないかぎり聞き取るのはかなり容易になるし、しゃべるのも楽だ。今は驚きの表現を集めている。
what the actual fuck
Oh my goodness, there's the key.
Well, that's not the way to do it.1
Um.
It's kind of2 interesting that there's this3 here.
Right?
How do I get that?
Do I knock it over and hide?
I think I do.
Oh my God, oh my God.
There's nothing!
Oh my God, what the actual fuck!4
Oh, that is nighmare fuel, that is nightmare fuel5.
Holy shit.6
ああ、よかった、鍵がある。
ふむ、いまのやり方じゃだめなのね。
なんか気になるわ、ここにこんなものがあるなんて。
そうじゃない?
どうやってあれ(鍵)を取るの?
あれ(棚)を倒して隠れるのかな。
よし、やろう。
うわっ、やばい、やばい。
(ろくろ首に向かって)なにもないわよ。
なにこれ、信じられない!
トラウマ級だわ、トラウマ級。
やめてよ、もう。
1. that's not the way to do it この way は「仕方・やり方」という意味。
2. kind of interesting 日本語に「あれ、ちょっと面白いわね」という言い方があるが、その「ちょっと」にあたるのが kind of である。はっきり interesting ではないけれど、でも「ちょっと」は interesting な部分がある。「なんか面白いね」という曖昧さを伴う表現。It's kind of dark here. (ここはなんか暗いね)。
3. this はもちろん隣の部屋と通じていそうな壁の通路のこと。
4. what the fuck ではまだ言い足りないというときに使う上位互換形。
5. nightmare fuel 直訳すると「悪夢の燃料」。悪夢を誘うような恐ろしい場面のこと。このゲームのろくろ首教師はよっぽど強いインパクトがあるらしく、別の実況者もろくろ首に追いかけられる場面で nightmare fuel という言葉を連発していた。
6. 「やめてよ、もう」と訳したが、Holy shit! のような言葉は内面にたまりすぎた恐怖や興奮や憤りを吐き出し、精神のバランスを取ろうとする言葉なので、訳す時は場面に合わせて言い方を考えなければならない。