Saturday, February 26, 2022

ゲーム実況者のための英語

NicoB さんの英語ははっきりいって聞き取りにくい。早口でかなり lazy mouth、しかもサブタイトルを読むとき、作中人物になりきってわざと声と高く出したり、怒らせたりするものだから余計に聞き取りにくい。それでもわたしが彼の放送を楽しみにしているのは、とにかく楽しいからである。また彼はコンテント・クリエイターとしてゲーム会社による彼らの活動への不当な介入に強く抗議する、熱血漢でもある。今回はダンス・ミニゲームの一部分を取り上げてみた。生きの良い英語だと思う。

Okay. Here we go.1
Oh yeah!
Go, Kiryu! Wow!
Oh my god. So smoking hot.2
Here we go.
Oh, I see. Okay.
Uh...uh...oh my god, it's...it's kind of3 hard, especially its timing.
Shit! Uh...
I'm doing the monkey4, guys.
It's really difficult.5
Goddam it. Oh why...why it's so difficult.
Ok, I'm getting a little bit better.6
Shit.

よっしゃ、いくぞ。
おお、すげえ!
行け、桐生、ウォウ!
ああ、まじで恰好いいな。
よし、はじまったぞ。
ああ、そういうことか、わかった。
ああ……ああ……ああ。こりゃ……けっこう難しいな。とくにタイミングが。
くそ! ああ……
みんな、モンキーダンスだぜ。
ほんとうに難しいよ。
ちくしょう、なんで……なんでこんなに難しいんだ。
よし、ちょっとなれてきた。
ああ、くそ(うまくいかなかった)。

1. Here we go. なにかを開始するときの「いくぞ」という言い方。
2. smoking hot 煙が出るほどホットである、かっこいいという意味。
3. kind of hard は、はっきり hard とは言えないが、でも hard な感じがする、というニュアンス。
4. do the monkey は「モンキーダンスをする」。腕を振るようすが猿の仕草に似ていることから。
5. really difficult さっきは kind of hard だったが、今度ははっきりと「難しい」と言っている。
6. get better は「よくなる」。「ヤクザ・ゼロ」のこのリズムゲームは慣れるまでちょっと時間が掛かる。

英語読解のヒント(145)

145. 付帯状況の with 基本表現と解説 He was sitting, book in hand, at an open window. 「彼は本を手にして開いた窓際に座っていた」 book in hand は with a book in his hand の...