Thursday, December 8, 2022

英語読解のヒント(36)

36. 譲歩の形 (1) 「名詞 + as / though + 主語 + 述語」

基本表現と解説
  • Physician as he was, he was quite at a loss what to do. 「彼は医者であったが、どうしてよいかまったくわからなかった」

as の代わりに though を用いることもある。また、この形の名詞には冠詞がつかない点に注意。

例文1

Lawyer as he was to the very marrow of his bones, I startled him out of his professional composure.

Wilkie Collins, The Woman in White

彼は骨の髄まで法律家であったが、わたしは彼を驚かし、その職業的沈着さを失わしめた。

例文2

Marius, dreamer though he was, possessed a firm and energetic nature.

Vicotor Hugo, Les Misérables (translated by Lascelles Wraxall)

マリウスは空想家ではあったが、意志が固くて精力的な性格だった。

例文3

Following the line of his outstretched hand, my eyes fell upon a sight that made me jump, old hunter as I was even in those days.

H. R. Haggard, "The Hunter Quatermain's Story"

彼が指さす方向をたどると、わたしは驚きのあまり飛び上がるようなものを見た。わたしは当時すでに古参の猟師であったのだけれど。

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(4)

§4.  Solch ein kleines Kind weiß von gar nichts. そんな 小さな子供は何も知らない。  一般的に「さような」という際には solch- を用います(英語の such )が、その用法には二三の場合が区別されます。まず題文...