Thursday, September 13, 2018

地震のあと

九月六日の午前三時頃、北海道に地震が起きた。

目が覚めてすぐに大きな地震だとわかったが、別にあわてることはなかった。ただやたらと本棚や机の上の物が落ちた。あんなに物が落ちた地震ははじめてだ。

地震の直後は家の中の片付けをした。物が落ちたと言っても、壊れ物はなく、元に戻せばいいだけだ。しかも電気がついていたからさっさとすんだ。家人がテレビで臨時ニュースを見ていた。原発が動いてなくてよかったと話をした。

しばらくして急に電気が消えた。わたしは妙だなと思った。揺れてもいないのになぜ停電するのか。あとで聞くとブラックアウトだという。あとでその仕組みを聞いたが、なぜこんな欠陥システムを用いて送電していたのか。

七日の日に近くを出歩いてみた。道路のアスファルトが盛りあがって裂けたところが一箇所あった。折れた街路樹が数本あった。公園の木も二本折れていた。電線が切れて応急処置を施したところも一箇所目についた。

人々が舗道上で右往左往している。買い物のできる場所を捜しているのだ。普段よりも交通量が多いように思われたが、おそらくあれも買い出しの人々の車だろう。

コンビニに入ってみると棚はからっぽ。わたしの好きな業務スーパーを見ると大混雑……と思いきや、なんだか様子が変だ。よく見るとレジ待ちの客の列がうねうねと通路を埋めているのだ。日本人は列を作るのが好きだから、あれで結構楽しんでいるんだろうと思いながら店を出る。誰かが「お正月みたい」と言っているのが聞こえた。

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(4)

§4.  Solch ein kleines Kind weiß von gar nichts. そんな 小さな子供は何も知らない。  一般的に「さような」という際には solch- を用います(英語の such )が、その用法には二三の場合が区別されます。まず題文...