Kobo から新しい電子リーダーが出ると聞いて、食指を動かしたのだが、その直後に Boyue の Likebook Mars のことを知り、しばらく様子を見ることにした。わたしは Internet Archive の PDF ファイルをダウンロードして読むことが多いのだが、これが非常に重たいファイルで、通常の電子リーダーではページめくりが遅すぎて読めないのだ。また図面を含むファイルの場合は一ページが一気に表示できるくらい画面は大きい方がいい。小さな画面で、まず上の部分を読み、つぎに下の部分を読み、とやっていると、下の部分に図面があり、上の部分でその解説をやられた場合に非常に不便を感じる。そこで画面が大きくてスペックの高い機種が出ないだろうかと考えたのである。
そうしたら Boyue が Likebook Mimas という画面は10.3インチ、オクタコア使用の、とんでもない電子リーダーを出した。これが来月あたりから買えるというので、よかった、待ったかいがあったと、喜んでいる。中国語版はとっくに出ているのだが、英語版は来月だ。Onyx もこれに対抗するように新機種を出すそうだし、日本はこれから円高に振れそうなので、今年は電子リーダーの買い時かもしれない。
電子リーダーに関して世界のトップを行くのはいまや中国といっていいだろう。ソニーは、昔の光りいまいずこで、大型のノート用端末は出しているものの、高価すぎるし、利用の幅も狭い。あれはもう売れなくなるだろう。中国には日本が出すような「高級品」を安価に提供できる技術力がある。
英語読解のヒント(199)
199 分離不定詞 基本表現と解説 She is too shy to really enjoy society. 「あの方はとても内気ですから、人付き合いを好まれないのです」 to 不定詞の to と動詞の間に副詞や副詞句が入る形。ヴィクトリア女王時代は誤りとされたが...
-
ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
-
アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
-
「ミセス・バルフェイムは殺人の決心をした」という一文で本作ははじまる。 ミセス・バルフェイムは当時で云う「新しい女」の一人である。家に閉じこもる古いタイプの女性ではなく、男性顔負けの知的な会話もすれば、地域の社交をリードしもする。 彼女の良人デイブは考え方がやや古い政治家...