Slavoj Zizek: "Why I Am Still A Communist". The 2019 Holberg Debate(YouTube から)
王谷晶「ババヤガの夜」
日本人初のダガー賞を取ったということで、読まずにいられなかったのだが、図書館の予約が詰まっていて、ようやく手垢とコーヒー染みとお菓子をこぼしたらしき跡のついた本が手に入った。 一気に読んだ。 極上のパルプ小説である。 パルプには粗製乱造のイメージがつきまとうが、わたしが極上の...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
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「ミセス・バルフェイムは殺人の決心をした」という一文で本作ははじまる。 ミセス・バルフェイムは当時で云う「新しい女」の一人である。家に閉じこもる古いタイプの女性ではなく、男性顔負けの知的な会話もすれば、地域の社交をリードしもする。 彼女の良人デイブは考え方がやや古い政治家...