Wrestle-1 が活動を停止するというニュースは衝撃的だった。Wrestle-1 は全日本から分裂してできた団体で、常態的に赤字がつづき、オーナーによる補填ももう無理ということで三月いっぱいで活動をやめることになったらしい。全日本に登場したことのある吉岡選手とか、イケメン選手、大森のタッグパートナーである征矢選手などはわたしも知っている。イケメン選手は国外に活躍の場を求めて出ていったが、吉岡とか征矢とかほかの選手はどうするのだろう。フリーになるか、他団体に流れて行かざるをえないだろうけど……。プロレス界としてもあぶれた選手達をうまく吸収してほしいものだ。
全日本の野村がチャンピオン・カーニバルを欠場することになった。怪我の治療に専念するためだ。ジェイクとのツーショットが全日本プロレスのホームページに出ていて、どこか寂しげな表情をしているのが印象に残った。もちろん焦りや不安が心の中で渦巻いているだろうけれど、怪我による長期欠場は誰もが経験すること。いまどきの観客は怪我を押して出場したって、そんな選手を誰もほめない。しっかり治療にはげんで、万全の体制でまた元気に動き回ってほしい。野村の朋友のジェイクだって長期欠場し、充分に治療とトレーニングを重ねて再出発した。
全日本プロレスで、あすなろ杯が二十年ぶりに復活する。参加選手は若手四名、大森、青柳、田村、ライジングHAYATO だ。HAYATO は愛媛プロレスの選手だが、一時的に全日本に「留学」に来ている。他団体の選手と云うことで青柳とか田村はライバル意識を燃やしているようだが、これはいいことである。見ている方も面白い。秋山が社長になってから全日本は外部からの刺激を上手に取り込むようになった。彼自身が一度全日本を出て、また戻ってきたという経歴を持っているからだろうか。あすなろ杯参加選手の中では大森とライジングHAYATO が頭一つ抜けているようだが、田村も身体ができてきたし、技も豊富になってきたので、ちょっと期待している。青柳は骨折でしばらく欠場していたが、あばれまくって存在感を見せて欲しい。
Tuesday, March 10, 2020
英語読解のヒント(184)
184. no matter を使った譲歩 基本表現と解説 No matter how trifling the matter may be, don't leave it out. 「どれほど詰まらないことでも省かないでください」。no matter how ...
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アリソン・フラッドがガーディアン紙に「古本 文学的剽窃という薄暗い世界」というタイトルで記事を出していた。 最近ガーディアン紙上で盗作問題が連続して取り上げられたので、それをまとめたような内容になっている。それを読んで思ったことを書きつけておく。 わたしは学術論文でもないかぎり、...
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ウィリアム・スローン(William Sloane)は1906年に生まれ、74年に亡くなるまで編集者として活躍したが、実は30年代に二冊だけ小説も書いている。これが非常に出来のよい作品で、なぜ日本語の訳が出ていないのか、不思議なくらいである。 一冊は37年に出た「夜を歩いて」...
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アニー・ヘインズは1865年に生まれ、十冊ほどミステリを書き残して1929年に亡くなった。本作は1928年に発表されたもの。彼女はファーニヴァル警部のシリーズとストッダード警部のシリーズを書いているが、本作は後者の第一作にあたる。 筋は非常に単純だ。バスティドという医者が書斎で銃...