コロナウイルスのせいで図書館が閉鎖され、イギリスでは本屋さんも店を閉めているようですね。こんな時期なので少しでも人の気晴らしになればと思い、翻訳を完了したばかりの「闇の深みへ」を、これから一週間、無料配布します。下のリンクをクリックすればepubファイルがダウンロードされるので、ご自由にお読みください。無料配布期間(三月三十一日まで)が過ぎたらアマゾンから販売する予定です。
闇の深みへ.epub
「闇の深みへ」はルネ・フュレップ=ミラーという人が書いた反戦小説です。第一次世界大戦なのか、第二次世界大戦なのか、よくわかりませんが、とにかく大規模な戦争が起き、三一七高地という架空の場所で兵士たちが生死の境をさまよう話です。滑稽でありながら残酷、シュールでありながら現実的という、一風変わった作品です。
反戦小説といえば、ベルタ・フォン ズットナーの「武器を捨てよ! 上下」(新日本出版社)も名作ですよ。なにしろわたしも訳者の一人として参加した作品ですから(笑)。
健康に気をつけていっしょに試練を切り抜けましょう。
Monday, March 23, 2020
関口存男「新ドイツ語大講座 下」(4)
§4. Solch ein kleines Kind weiß von gar nichts. そんな 小さな子供は何も知らない。 一般的に「さような」という際には solch- を用います(英語の such )が、その用法には二三の場合が区別されます。まず題文...
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昨年アマゾンから出版したチャールズ・ペリー作「溺れゆく若い男の肖像」とロバート・レスリー・ベレム作「ブルーマーダー」の販売を停止します。理由は著作権保護期間に対するわたしの勘違いで、いずれの作品もまだ日本ではパブリックドメイン入りをしていませんでした。自分の迂闊さを反省し、読者の...
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久しぶりにプロレスの話を書く。 四月二十八日に行われたチャンピオン・カーニバルで大谷選手がケガをした。肩の骨の骨折と聞いている。ビデオを見る限り、大谷選手がリングのエプロンからリング下の相手に一廻転して体当たりをくわせようとしたようである。そのときの落ち方が悪く、堅い床に肩をぶつ...
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ジョン・ラッセル・ファーンが1957年に書いたミステリ。おそらくファーンが書いたミステリのなかでももっとも出来のよい一作ではないか。 テリーという映写技師が借金に困り、とうとう自分が勤める映画館の金庫から金を盗むことになる。もともとこの映画館には泥棒がよく入っていたので、偽装する...