Sunday, December 14, 2025

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(15)

§15. in ein[-em] und demselben Augenblick

同一の瞬間に

 日本語は「同一」ですが、ドイツ語は逆順で「一にして同なる」です。「同じ」という selb は定冠詞と一語に綴るのが普通です。ein- の方に格語尾を付けるかどうかは随意です(いったい密接に関係のある二つの形容詞を並べて用いる場合には、両方を一語と見て、格語尾は最後の語にのみ付けることが多いのです。たとえば「紅白の幕」(rot und weißer Vorhang)、「簡単明瞭な答」(klipp und klare Antwort)、「良き日にも悪しき日にも」(in gut und schlechten Tagen)、「一夜ないし二夜」(ein bis zwei Nächte)など。

 さてこの「同一の」は、その同一性(Identität)を特に厳密に表現するにはこの形式を用いますが、それほどやかましくない場合には単に in demselben Augenblick, im gleichen Augenclick, im nämlichen Augenblick ともいいます。

関口存男「新ドイツ語大講座 下」(22)

§22. Wer ist der Bräutigam? お婿さんは誰ですか? Es ist ihr Gläubiger. それは彼女の債権者です。  ドイツ語の習慣を知らない人は、Bräutigam は男性だから Er ist ihr Gläubiger という...