Tuesday, November 29, 2022

ハリー・アダム・ナイト「かび」

原題は Fungus。黴とか、きのこのたぐいをいう言葉だ。いわゆる菌によって繁殖する生物である。ジェインという女性の科学者が、タンパク質を大量に含み、しかも生育の早いきのこを作ろうと、遺伝子やら酵素やらに工夫を凝らしていたところ、人工的に作られた菌が実験施設から外部にもれ、異常繁殖をするようになる。この菌はあらゆる菌類に影響を及ぼし、ロンドンをはじめイギリス南部は壊滅状態だ。なにしろかびはありとあらゆる有機物を栄養に、それこそ分単位で繁殖するのだから。もちろん有機物のなかには人間も含まれる。


政府は場所を移動して、イギリス南部を隔離する。つまり、被害地域から避難してきた人々を軍隊が武力で押しとどめるのである。さらにこの人食い菌が海峡を渡ってこないように、フランスは核爆弾による英国攻撃を考え出した。イギリス政府はなにがこの菌類の異常繁殖の原因なのか、ジェインの研究ノートを手に入れようとする。しかしそれはきのこと黴だらけのロンドンに潜入することを意味する。この特殊任務に選ばれたのが、ジェインの夫であり、また菌類学者でもあった(過去形なのは、今は作家として活躍しているからである)ウィルソン、若く美しい菌類学者キンバリー、そしていささか行動に問題のあるスロコックという軍人の三人である。

彼らはすくなくともある期間のあいだは菌類に抵抗力をつけるとされる薬を注射され、軍が用意した特殊な車でロンドンへ向かう。

これはホラーでもあり、ブラックユーモアでもあり、また奇妙に時事的な小説でもある。時事的というのは、わたしは読みながら何度もコロナ下にある今の世界を思い出したからだ。本作は以前読んだ「スライマー」から数年後に書かれた作品で、ジェイムズ・ハーバートのようにばらばらのエピソードを積み重ねながら、しだいに全体の状況が浮き上がるような書き方をしている。そして物語の後半はウィルソン、キンバリー、スロコックのロンドン行が詳しく描かれる。前作同様おもしろいけれども、「スライマー」のようなスピード感はない。実際、「スライマー」より七十頁ほど分量も多い。展開もややぎこちない、あるいは不自然な感じが残る。しかしパルプ小説としてはまずまずの部類で、旅行の汽車や飛行機のなかで読むにはもってこいの作品になっている。

Saturday, November 26, 2022

ハリー・アダム・ナイト「スライマー」

1983年に出たB級ホラー小説で、ばかばかしいけど、そのばかばかしさを承知で読めば面白い。ヨットで麻薬を密輸しようとした三組の男女が遭難し、洋上に浮かぶ石油掘削基地にたどり着く。やれやれ、これで寒さとひもじさから逃れられると思ったのもつかの間、六人の男女はこの基地が無人であることに気付く。しかも夜になって恐るべき怪力をもつ何物かが、一組の男女が休んでいる部屋のドアを破壊しようとしたのだ。ここから息つく暇もない恐怖の連続、まさに巻を措く能わざるスリリングな展開となる。


 化け物がなにかという説明は興ざめになるからいちいち書かないが、この本が書かれた当時に評判を呼んだ「利己的な遺伝子」の議論とか、核戦争への恐怖とか、遺伝子操作への不安などが混ぜ合わされて、その中から生まれてきた物語になっている。

そしてこの化け物は「死んでいると同時に生きている」という特徴を持っている。ホラー小説ファンにはおなじみの特徴だ。わたしは最近「ドラキュラ」の劇場版を翻訳して出したけれど、このドラキュラがこの特徴を持つ怪物の始祖といっていい。われわれは「生きているもの」と「死んでいるもの」という二項対立はよく知っている。光に対する闇、男に対する女、陰に対する陽といった常識的な対立である。ホラー小説はさらにもう一つの項、「死んでいるが生きている」というパラドキシカルなものをわれわれの認識に付加する。いわゆる undead である。この観念はじつは哲学や神学や精神分析などにも見られるもので、ホラーに出てくる怪物は、われわれを楽しませてくれるだけでなく、学問的にもそのパラドキシカルな性格の故に問題となっているのだ。たぶんわたしがホラー小説に魅惑されてならないのは、undead なるものの尽きない不思議さに取り憑かれているからなのだろう。そして undead の不思議さを伝えるものであればあるほど、わたしにはよいホラー小説と思えるのだろう。

本作もB級とはいえ、undead がリビディナルな空間に存在していること、その空間は日常と奇怪な形で接していることを示していて興味深かった。

Wednesday, November 23, 2022

コーラ・ジャレット「フィッチ湖の湖畔にて」

ボルヘスとビオイの推理小説のリストに本作は出てくる。それで興味があったのだが、いわゆる推理小説を期待するとがっかりする。推理小説的な要素を含んでいるとはいえ、これは性格の異なる四人の人間の葛藤劇といったほうがいい。非常に丁寧につくられた作品で、文章にも叙情性がある。


ジュリアス・ネトルトンという大学教師がフィッチ湖という人里離れたキャンプ地のような場所で溺死する。その死体を見ながら、彼の若い友人であるウオルタ・ドレイクが死に至るまでの経過を振り返る。そして最後にジュリアスの死の真相をウオルタはつかむ。その点はミステリのような味わいを持つが、しかしこの作品をミステリと呼ぶなら、ハートレイの「仲を取り持つ者」だってミステリになるだろう。

物語の中心にいるのは二組の夫婦だ。一組はジュリアスとメアリ。もう一組はやはり大学教師のロルフ・デミングとエロイーズである。ジュリアスはひどく自分勝手なところがあって、メアリとの関係があまりうまくいっていない。メアリは優しい、献身的な女性だが、ジュリアスが彼女に愛情を見せないので、満たされないものを心の中に持っている。ロルフは、ひどくおとなしい男で、ジュリアスに誘われて夏休みをフィッツ湖のそばで過ごすことになる。エロイーズは美人だがわがままな女で、ひどく計算高いところがある。そしてロルフは強気のエロイーズの意のままに動いている。

この二組の夫婦者が出会い、妙な関係が生じる。まずエロイーズがジュリアスからもメアリからも嫌われる。次にメアリとロルフが次第に親しくなり、互いを思い合う仲になる。エロイーズはこれに気づき、二人の仲を裂こうとする。こんな具合にして緊張感が高まっていくのだ。そしてとうとうジュリアスとエロイーズが湖に出ているときボートが転覆し二人は水死するのである。しかし語り手のウオルタは一晩かけてこうしたことを回想しながら、ふとこの事故がいかなるものであったのか、その真相にたどり着くのである。

人間関係はいささかどろどろしているが、静まりかえった夜、湖畔の情景など雰囲気が巧みに醸し出された作品になっている。しかし読後に強い印象を残すかというと……正直、それほどでもなかった。

Sunday, November 20, 2022

ジョン・ハンプトン「土曜の夜、グレイハウンドにて」

発表当時はグラハム・グリーンも賞賛し、翻訳もされ、スマッシュ・ヒットとなった作品。作者はバーミンガム生まれで、かなり貧しい幼年期を過ごした人。精神障害のある少年の家庭教師をするようになってある程度の収入が入るようになり、創作にはげむようになった。で、本作の内容は……

さびれたイギリスのある村(ダービシャーあたり)にグレイハウンドという酒場があった。たくさんの人がこの酒場の経営を試みたが、みな失敗している。いちばん新しい経営者は、フレディとアイヴィという若い夫婦者、そして妻の弟であるトムという三人組だ。フレディは女にも金にもだらしない遊び人。しかし妻のアイヴィは、彼はまだ子供なのだ、いつか彼は変わるだろう、とかばいだてし、夫と別れることができない。トムはアイヴィの弟で、ホテルマンとして着実な道を歩んでいたのだが、アイヴィに誘われて酒場の経営に参加する。

アイヴィとトムはもちろん仲がいいのだが、トムとフレディは反目しあっている。フレディはアイヴィとの関係がうまくいっていないのはトムのせいだと考えている。一方トムはフレディの女にも金にもだらしない態度を憎んでいる。よくある夫婦関係であり、よくある夫と義弟の関係なのだが、本作ではそれが非常な緊張感とともに描き出されている。

物語の後半は、前半で描き出されたさまざまな緊張関係がある土曜日の晩に一気に噴出し、カタスロフィへと突き進む様子を描いている。アイヴィはフレディと縁を切ったならまともな生活ができたかもしれない。弟のトムは冷静、かつ真面目。腕に職を持っているし、姉のアイヴィを助ける気で満々だから、離婚後の生活は経済的にはしっかりしたものになるはずだった。しかしアイヴィはフレディから離れることができない。そのため誰の目にも明らかな悲劇的結末へと彼らはむかっていくのである。この作品のいいところは結末の悲劇の徹底ぶり。そこにはもう絶望感と救いのなさしか感じられないのだ。古典悲劇の世界ならともかく、現代の卑俗な世界を描きつつ、これだけ徹底した悲劇的感情を喚起する作品は、そうお目にかかれない。

作者のハンプソンはトムのように姉を手伝って酒場で働いた経験があるらしい。そのため酒場の描写もひどくリアルで面白かった。今ではまったく読まれなくなった作家だが、実力のたしかな文学者だと思う。

Thursday, November 17, 2022

マニング・コールズ「昨日に乾杯」

出版年は1940年。作者の代表作の一つらしい。わたしはコールズを読むのはこれが初めてだ。


マイケル・キングストンという語学に達者な少年が十七歳で志願兵となり(兵役は十八歳からだが、年齢をごまかした)、結局スパイ活動に従事することになる。彼の上司はハンブルトンという。ハンブルトンは学校の先生もしていて、じつはマイケルも彼に教わったことがあった。学業においても、スパイ活動においても彼らは子弟のような関係にある。

彼らは叔父・甥の関係のふりをして、ドイツとイギリスを往復し、情報をさぐりだす。細菌兵器をつくっている科学者を殺し、ツェッペリンの工場を爆破し、ドイツのスパイの親玉の一人ボーデンハイムを射殺する。話の内容だけを取り上げるとセンセーショナルだが、しかし書き方はしぶくて引き締まっている。さらにスパイが直面する倫理の問題を大きく取り上げているように思われる。つまり戦争だからということで黙認される残虐な行為に対する反省がこの本のあちこちに見られる。スパイであるという事実を最愛の人にも教えられないという、人間としての寂しさが、じわっと読み手の心に広がってもくる。グラハム・グリーンやル・カレほどのレベルには達していないが、しかしマニング・コールズはル・キューやオッペンハイムのようなロマンチックなスパイ小説からはずいぶん進化した作品を書いている。

Monday, November 14, 2022

独逸語大講座(2)

第二課

(定冠詞)及び(sein の人称変化)
Garten, m.庭園gehorchen服従する
Haus, n.gehören属する
Baum, m.suchen探す
Stadt, f.begegnen逢う
Kaiser, m.皇帝zerstören破壊する
Kaiserin f.女帝、皇妃verteidigen守る
König, m.dort[there]
Königin, f.女王、王妃in と三格= [in]
Onkel, m.伯父in と四格 = [into]

1. Die Mutter gehorcht dem Vater. 2. Der König zerstört den Garten der Königin. 3. Gehört der Garten dem Kaiser oder der Kaiserin? 4. Der Kaiser lobt das Haus der Mutter. 5. Wir gehorchen dem Kaiser und dem König. 6. Der Vater verteidigt die Mutter und das Kind. 7. Warum zerstört der Kaiser die Stadt des Königs? 8. Hier begegnet die Mutter der Königin 9. Der König gehorcht dem Kaiser nicht mehr. 10. Der Onkel ist der Bruder des Vaters oder der Mutter.

【訳】l. 母は(die Mutter)父に(dem Vater)服従する(gehorcht) 2. 王 は(der König)王妃の(der Königin)庭園を(den Garten)破壊する(zerstört) 3. 庭園は(der Garten)皇帝に(dem Kaiser)又は(oder)皇妃に(der Kaiserin) (いづれかに)属するか(gehört) 4. 皇帝は(der Kaiser)母の(der Mutter)家を (das Haus)褒める(lobt) 5. 我々は(wir)皇帝に(dem Kaiser)そして(und) 王に(dem König)服従する(gehorchen) 6. 父は(der Vater)母を(die Mutter) そして(und)子供を(das Kind)守る(verteidigt) 7. 何故に(warum)皇帝は (der Kaiser)王の(des Königs)市を (die Stadt)破壊するか(zerstört) 8. 此 所で(hier)母は(die Mutter)王妃に(der Königin)逢う(begegnet) 9. 王は (der König)最早(nicht mehr)皇帝に(dem Kaiser)服従し(gehorcht)〔ない〕 10. 叔父は(der Onkel)父の(des Vaters)又は(oder)母の(der Mutter)兄 弟で(der Bruder)ある(ist)

11. Ich bin das Kind des Hauses. 12. Der Kaiser zerstört den Garten des Vaters. 13. Der Garten und das Haus gehören dem König. 14. Du bist der König der Stadt dort. 15. Dort begegnet dem Kaiser die Mutter des Königs. 16. Das ist das Haus des Onkels. 17. Auch die Königin gehorcht dem König. 18. Er ist der Onkel des Königs. 19. Wir verteidigen noch das Haus des Kaisers. 20. Er verteidigt die Stadt des Kaisers.

【訳】11. 私は(ich)当家の(des Hauses)子供で(das Kind)ある(bin) 12. 皇帝は(der Kaiser)父の(des Vaters)庭園を(den Garten)破壊する(zerstört) 13. 庭園(der Garten)と(und)家とは(das Haus)王に(dem König)属する (gehören) 14. 汝は(Du)彼所の(dort)市の(der Stadt)王(der König)なり (bist)15. 彼所で(dort)王の(des Königs)母は(die Mutter)皇帝に(dem Kaiser)逢う(begegnet) 16. 之れは(das)叔父の(des Onkels)家で(das Haus)ある(ist) 17. 王妃(die Königin)も亦(auch)王に(dem König)服従 する(gehorcht) 18. 彼は(er)王の(des Königs)叔父で(der Onkel)ある(ist) 19. われわれは(wir)まだ(noch)皇帝の(des Kaisers)家を(das Haus)守る (verteidigen) 20. 彼は(er)皇帝の(des Kaisers)市を(die Stadt)守る(verteidigt)

21. Sie ist die Mutter der Kaiserin. 22. Der König gehorcht der Königin nicht. 23. Du bist das Kind der Königin. 24. Was suchst Du ?—-Ich suche den Garten des Vaters. 25. Gehört die Stadt dem Kaiser oder dem König? 26. Sind sie noch nicht in dem Garten des Onkels? 27. Begegnet die Mutter der Königin? 28. Warum sucht er nicht das Kind des Mannes hier? 29. Der Kaiser gehorcht dem König nicht. 30. Wir sind in der Stadt des Königs.

【訳】21. 彼女は(sie)皇妃の(der Kaiserin)母で(die Mutter)ある(ist) 22. 王は(der König)王妃に(der Königin)服従し(gehorcht)ない(nicht) 23. 汝は(Du)王妃の(der Königin)子供で(das Kind)ある(bist) 24. 何 を(was)汝は(Du)探しているか(suchst)--私は(ich)父の(des Vaters)庭園 を(den Garten)探している(suche) 25. 市は(die Stadt)皇帝に(dem Kaiser) 又は(oder)王に(dem König)(いづれに)属するか(gehört) 26. 彼等は(sie) もう(noch)叔父の(des Onkels)庭園(の中)に(in dem Garten)い(sind)ないか (nicht) 27. 母は(die Mutter)王妃に(der Königin)逢うか(begegnet) 28. 何故(Warum)彼は(er)此所にいる(hier)人の(des Mannes)子供を(das Kind)探さ(sucht)ないか(nicht) 29. 皇帝は(der Kaiser)王に(dem König) 服従し(gehorcht)ない(nicht) 30. 我々は(wir)王の(des Königs)市の中 に(in der Stadt)いる(sind)

31. Wir kommen in die Stadt des Kaisers. 32. Wo liegt das Haus des Onkels? 33. Der Garten gehört jetzt der Stadt der Königin. 34. Die Stadt des Kaisers liegt dort. 35. Ist sie nicht die Königin der Stadt hier? 36. Das Kind gehorcht der Mutter nicht mehr. 37. Wo steht das Stadthaus? 38. Ihr seid noch in dem Garten des Onkels. 39. Ihr kommt jetzt in den Garten der Königin. 40. Die Mutter lobt den Baum des Gartens.

【訳】31. 我々は(wir)皇帝の(des Kaisers)市(の中)へ(in die Stadt)来 る(kommen) 82. 何所に(wo)叔父の(des Onkels)家は(das Haus)あるか (liegt) 33. 庭園は(de: Garten)今は(jetzt)王妃の(der Königin)市に(der Stadt)属する(gehört) 34. 皇帝の(des Kaisers)市は(die Stadt)彼所に (dort)在る(liegt) 35. 彼女は(sie)此所の(hier)市の(der Stadt)女王(die Königin)ではあり(ist)ませぬか (nicht) 36. 子供は(das Kind)〔最早〕(nicht) mehr)母に(der Mutter)服従し(gehorcht)〔ない〕 37. 何所に(wo)市役所 は(das Stadthaus)あるか(steht) 38. 汝等は(ihr)まだ(noch)叔父の(des Onkels)庭園の中に(in dem Garten)いる(seid) 39. 汝等は(ihr)今や(jetzt) 王妃の(der Königin)庭園(の中)へ(in den Garten)来る(kommt) 40. 母は (die Mutter)庭園の(des Gartens)樹を(den Baum)褒める(lobt)

41. Der Garten gehört noch dem Vater. 42. Sie sind schon in dem Haus des Onkels. 43. Sie kommen jetzt in das Haus des Vaters. 44. Der Vater sucht noch das Kind der Königin. 45. Er sucht das Hans der Mutter. 46. Das Haus gehört schon der Mutter. 47. Wir sind nicht mehr in dem Garten der Königin. 48. Wo begegne ich dem Vater des Königs? 49. Der Kaiser zerstört den Garten der Kaiserin. 50. Warum gehört der Garten dem Kaiser? 51. Was suchen Sie hier in der Stadt? 52. Der Mann dort ist der Kaiser.

41. 庭園は(der Garten)まだ(noch)父に(dem Vater)属する(gehört) 42. 彼等は(sie)既に(schon)叔父の(des Onkels)家(の中)へ(in dem Haus)いる(sind) 43. 彼等は(sie)今や(jetzt)父の(des Vaters)家(の中)へ (in das Haus)来る(kommen) 44. 父は(der Vater)まだ(noch)王妃の(der Königin)子供を(das Kind)探している(sucht) 45. 彼は(er)母の(der Mutter)家を(das Haus)探す(sucht) 46. 家は(das Haus)既に(schon)母 に(der Mutter)属する(gehört) 47. 我々は(wir)〔最早〕(nicht mehr)王妃 の(der Königin)庭園(の中)に(in dem Garten)い(sind)〔ない〕(nicht) 48. 何所で(wo)私は(ich)王の(des Königs)父に(dem Vater)逢うか(begegne) 49. 皇帝は(der Kaiser)皇妃の(der Kaiserin)庭園を(den Garten)破壊する (zerstört) 50. 何故に(warum)庭園は(der Garten)皇帝に(dem Kaiser)属す るか(gehört) 51. あなたは(Sie)ここの(hier)市で(in der Stadt)何を (was)探すか(suchen) 52. 彼所にいる(dort)人は(der Mann)皇帝で(der Kaiser)ある(ist)

Friday, November 11, 2022

英語読解のヒント(33)

33. as if / as though (2)

基本表現と解説
  • He looks as if confident of his success. 「彼は成功を信じているように見える」

as if / as though のあと主語と動詞が省略されることがある。

例文1

An officer, as if by chance, left the paper on a table by which the suspected spy was sitting, and went out for a few moments.

G. P. Quackenbos, Primary History of the United States

ある将校が偶然を装ってその書面をテーブルの上に置き、しばらく席を外した。そのテーブルのそばには、イギリスのスパイではないかと疑われていた男が腰かけていた。

  アメリカ独立戦争当時を描いた記述から。この将校はスパイに偽の情報をつかませようとしている。

例文2

All this corner of the old tower is wrapped in darkness, as though to obscure the scene of terrible crimes of past centuries.

Margaret Wolfe Hungerford, The Haunted Chamber

この古塔のなかでもこの一角はすっかり闇に包まれ、昔恐ろしい犯罪がおかされた場所を隠そうとしているようだった。

例文3

Is it some vague shadowy sense of danger that makes him stand now as though hesitating? A quick shiver runs through his veins.

Margaret Wolfe Hungerford, The Haunted Chamber

あわく、ぼんやりした危険の予感のせいだろうか、彼がためらうように立ち尽くしているのは。一瞬彼の血管のなかを寒気が走り抜けた。

英語読解のヒント(184)

184. no matter を使った譲歩 基本表現と解説 No matter how trifling the matter may be, don't leave it out. 「どれほど詰まらないことでも省かないでください」。no matter how ...